2017年  愛を伝える

愛を伝える

「仕事初めは疲れるなあ」

萌は、そう一人事を言いながら、自分のアパートに戻った。仕事が始まっていても、年賀状は届く。数枚しかない年賀状を見ながら、自分が出した人かどうかをチェックしながら、、自分の部屋の中のベットまでただりつく。ふと、一枚の年賀状のコメントに驚きをかくせないでいる萌。

「萌元気にしている?早紀先輩覚えてる?先輩年末乳がんで亡くなったみたい。詳しいことがわかったらまた連絡するね。萌も東京で無理しないように」

早紀先輩か・・・確か私たちより2づ上の先輩だったたっけ・・・そういえば、乳がんとか人の死とか、どこか他人事だったような気がしてきた。今生きていることって、もしかしてものすごい奇跡なのかな。萌は、急に怖くなった。もし、明日自分に死が訪れたら・・・そう思ったときに、彼からアイホンに着信が鳴る。年明け早々彼と喧嘩していたのだ。いつもの萌なら、喧嘩すると当分電話も取らないで拗ねているが、今日は、そんなことをしている自分がなんだかバカバカしく思えてきた。

今生きている。だから伝えなくちゃいけない言葉があるような気がしてきた。

「もしもし、ごめん」

「どうした?萌から謝るなんで珍しいね」

「愛している」

「本当にどうしたの?何かあった?」

「別に。お正月だから」

「お正月はもう過ぎただろう」

「あ、そうか」

「俺もごめん。・・・愛してる」

「・・・うん」

今日のテーマは、愛を伝える。

とても大袈裟な感じなことに思えますが、日本人の特徴なのか、風習なのか、言葉にしなくてもわかりえあるみたいなところはあるのですが・・・でも、自分の周りに死が身近に感じられると、後悔しないように生きないととか思うところはありますよね。後悔したくない気持ちみたいのが沸いてくる。でも、本当は、そんなことがなくても、生きていることが奇跡と思えば、大切にしたい人、愛している人に、ストレートに伝えることの大切さってあると思うのです。なんでもない日だからこそ、ありがとう、愛しているよ。

それは、男女の関係でなくても、夫婦や親子などの家族でも同じこと。

それを伝えることで、きっともっと心から信頼できる関係になっていくはずですから。

 

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